• 2003年3月の研究懇話会

  • 【開 催 日】
    平成15年3月28日(金)
  • 【開催場所】
    東京工業大学百年記念館
  • 【講  師】
    中山 秀夫 氏 (当会会長)
  • 【題  目】
    「食品包装とリスクマネジメント」
    • 「食品包装とリスクマネジメント」
  • 人の健康を損なうリスクとして、食の微生物的危害はもとより、食品への異物混入、あるいは人体の有害な、または障害を及ぼす化学物質の混入が予想される。

    最近、食品衛生法やJAS法の違反事件が多発しており、企業リスクも増加している。

    そこで、包装とリスク管理とは何かを考え、食の安全と消費者の信頼確保に対応した施策と現状の問題点について述べた。

    • リスク管理とは何か

      リスクとは、危険性または危険の及ぶ確立である。
      リスクマネジメントとは、企業を取り巻く様々なリスクを事前に予測・評価して不安要素の顕在化を未然に防止し、もしくは不幸にして損害が発生した場合の事後処理対策を、効率的に、効果的に講ずることにより、事業の継続的かつ安定的発展を確保していくことである。

    • 食の安全性

      食品の中毒事件や異物混入などによる製品苦情が多発しており、食品メーカーの危害防止や表示基準遵守の保証対策並びに消費者保護対策面での企業責任の重大さが問われている。

    • コンバーターにおけるリスクマネジメント
      1. ⑴ PRTR法
      2. ⑵ 環境保全条例
      3. ⑶ フタル酸エステル(DEHP)の使用禁止
    • PL対策と包装の安全性

      食品の欠陥による事故は、食中毒と異物の混入が殆どである。安全性・衛生性に重点をおいた工程管理がPL対策として極めて重要である。