• 2003年7月の研究懇話会

  • 【開 催 日】
    7月11日(金)
  • 【開催場所】
    東京工業大学百年記念館
  • 【講  師】
    小山 武夫 氏 (当会会員)
  • 【題  目】
    「包装用フイルム製造におけるAPS」
    • 「包装用フイルム製造におけるAPS」
    • APS(Advanced Planning and Scheduling)とは

      APSは、顧客を満足させるために、生産活動での資材調達計画、工程負荷計画を同期的に考え、実行可能でかつ最適なスケジュールを立案する、工場中心の生産計画・管理手法の総称である。

    • APSの活用と事例

      APSにより、工場生産の最適化が出来る。

      1. − 顧客の変化に俊敏に対応できる仕組みが出来る
      2. − 生産のリードタイムを極限まで短縮出来る
      3. − 設計部門と製造部門をシームレスにつなぐことが出来る
      4. − 生産現場の活動を利益に結びつけることが出来る
      5. − サプライチェーンの全体最適に貢献することが出来る

    • 中小企業のフイルム製造工程での現実

      中小企業のフイルム製造工程では、APSを活用するレベルに達していない。活用できないのは、「業務プロセスの標準化が出来ていない」「データを取る人も手段も少ない」「収集したデータなどの情報を活用する目的が明確でない」などが原因である。

    • QCの見直し

      APSの活用には、TQCの基本に帰り、データ収集、データ解析を含めた全社的取り組みが重要になる。

    • フイルム製造での事例

      APSは、情報の共有化から始まる。フイルム製造の事例として、在庫削減のためのツールと工場の原単位管理のツールを紹介する。

    • APS(Advanced Planning Scheduling)の活用

      APSは、QC手法を用いれば、有効なツールとして活用できる。