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2007年2月の研究懇話会
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【開 催 日】2007年2月8日(木 ) 15:30~18:00
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【開催場所】東京工業大学百年記念館、第4会議室
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【講 師】根本 健一 (当会会員)
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【題 目】「輸送包装技術の基礎知識」
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- 物流の領域別定義
- 調達物流、生産物流、販売物流、廃棄物物流
- 物流の基本構成活動
- 輸送基本機能(選ぶ、集める、配る、中継する)、
- 輸送補助機能(仕分ける、積み込む、とり下ろす、数を確認、取り次ぐ)
- 保 管 機 能(時間調整、安定供給、集中供給)
- 荷 役 機 能(ターミナル機能、機械化、人力依存)
- 包 装 機 能(障害から保護、物流効率への工夫)
- 情 報 機 能(情報伝達、通信システム)
- 外航船舶輸送
- 内航船舶輸送
- 自動車(トラック)輸送
- 物流環境の障害のレベル
- 障害のレベル:比較的大きい(衝撃、衝突、湿度)
中くらい (振動、圧縮、温度、降雨量)
小さい (破裂、磨耗、大気圧) - 対応策:包装、物流経路変更、質的改善(物品の性質改善)
- 障害のレベル:比較的大きい(衝撃、衝突、湿度)
- 物流環境調査
- 調査の意義:障害の種類とレベルの把握、保護包装の合理的達成、トータルの改善と原価低減
- 測定項目:物理的障害(振動、衝撃、荷重など)、自然的障害(温度、湿度など)
- 製品強度
- 製品易損性:狭義には、衝撃に対する製品強度で、損傷限界曲線と共振周波数曲線で表す
- 包装強度(保護性)
- 中身の商品の性質と障害のレベルに対応した強度(保護性)とする
- 製品強度に包装強度を加えた強度は物流環境の障害レベルより大きくとること
- 製品と包装の強度バランス
- 物流環境と製品強度
- 適正包装設計の考え方
- 包装コンセプト:包装の適正化、環境保全の考慮、無包装が理想
- 資源保存体系のピラミッド:再使用>リサイクル>エネルギー回収>埋め立て
- 省資源包装の基本的考え方
- 一般的な輸送包装設計
- 緩衝包装設計(固定包装設計):使用圧力、受圧面積、必要圧
緩衝係数と最大応力千図による緩衝設計、最大加速度と性適応力線図による設計 - 外装箱包装設計(木枠、段ボール):材質構成、圧縮強度、寸法
段ボール箱強度設計、段ボール構成素材、クリカット公式の簡易式 - 包装物流モジュールの概念
- 緩衝包装設計(固定包装設計):使用圧力、受圧面積、必要圧
- 適正包装開発システム
- 製品、物流、包装材料、包装設計、包装試験、工学、技術
包装設備、原価低減、トータル思考、ロジスティクスなど
以上 - 製品、物流、包装材料、包装設計、包装試験、工学、技術
- 物流の領域別定義