• 2007年9月の研究懇話会

  • 【開 催 日】
    2007年9月6日(木 ) 15:30~17:00
  • 【開催場所】
    東京工業大学百年記念館、第4会議室
  • 【講  師】
    大須賀 弘  (当会会員)
  • 【題  目】
    「環境適合包装」
  • [概要]
  • 環境負荷低減の必要性については、世界中で本格的に取り組まれるようになったのは1992年のリオの地球サミット以来と思われる。

    包装業界においては、具体的目標として取り組みだしたのは、リオの会議で決定され、1995年に一部施行、2000年に本格施行された容器包装リサイクル法を踏まえてであろう。

    環境適合包装については、一般的に、1997年に制定されたLCAの原則を定めたIS014040及びそのシリーズに1999年に制定されたISO14020環境ラベル及び宣言のシリーズが目に付く。

    その他に具体的規格として、ISO GUIDE 64:1997(JIS Q 0064「製品規格に環境側面を導入するための指針」1998)、ISO/TR 14062:2002(JISQ0007:2003「環境マネジメント-製品設計、開発への環境側面の統合」JIS Z 7001:2000「プラスチック規格への環境側面の導入に関する指針」(IS017422「プラスチックー環境側面―規格への導入に関する指針」)、さらには、2002年12月に産構審廃棄物・リサイクル小委員会から発表された「今後取り組むべき3R対策の重点課題」の中の設計計段階での3R配環境配慮設計等がある。

    また、業界での具体的な動きとして、2001年に社団法人産業環境管理協会から出された「平成12年度環境調和型事業活動導入促進調査(環境調和型製品設計)報告書」、2004年3月に三菱総研から「電気電子機器等の3R設計に関する調査報告書」がある。また、LCIAの統一評価指標作成の試みとして、産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センターが発表したLIME(被害算定型環境影響評価手法 (Lifecycle lmpact assessment Method based on Endpoint modeling)により人間の健康や生物多様性への影響(LIMEでは「被害量」という)を評価することが可能となりつつあるといわれている。本講演ではこれらについて概説する。