• 2007年12月の研究懇話会

  • 【開 催 日】
    2007年12月6日(木 ) 15:30~17:00
  • 【開催場所】
    東京工業大学百年記念館、第4会議室
  • 【講  師】
    住本 弘  (当会会員)
  • 【題  目】
    「南米の包装・世界の包装動向から<今後の包装ビジネス>」
  • [概要]
    • 南米の食品事情
      1. 1)肉、チーズ製品が圧倒的に多い。
        素材の供給と調理済み食品とがある。
        パラグアイなど、農作物はあるが、工業品製造はあまりない。
        食品素材は、裸売りが多い。ブラジルでは、冷食カートンは、アメリカ企業の印刷で立派である。
        冷凍海産物など魚を食べる事の広がりはまだまだである。
        豆腐も現地生産品や森永の無菌充填があり広まっている。
      2. 2)包材は、金属、ガラス瓶、PETボトル、カートン、軟包装は、全てPETボトルの設計(デザイン)は海外のコンサルタントに依頼している。一般への普及は著しくPETボトル入りのケチャップや食用油がある。
      3. 3)輸出向けの包装としては、課題が多い。
        PETボトルのキャップからの漏れや、プラスチック成型品の凹みなどの変形あり。
    • 改善点
      1. 1)店頭商品の表面汚れ
      2. 2)ヒートシール部が汚い
        ヒートシールの素材がOPPが多いのと、機械が悪い
      3. 3)本来の正常な形からずれているものが多々ある
      4. 4)液体商品はシール部から漏れているものがある
        テトラパックなど世界的に幅広く普及しているが、企業自体の機械メンテが悪い。
        パウチ入りのミルクは、3・4%以下の漏れならば良しとするなど管理数値を決めている。
      5. 5)充填量のバラツキがありそう
        適正な量が入っていない
      6. 6)プラスチック成型品の胴部の凹み、充填後の体積減少で凹みなどの変形が目立つ。
      7. 7)キャップの不完全、キャップからの漏れ
      8. 8)易開封が不完全
    • 優れている点
      1. 1)ユニバーサル デザインの実践
        エンボスを入れたり、点字を入れるなどの工夫をしている。
      2. 2)店頭効果を考慮したパッケージ形態、グラフィックデザイン
        ブラジルの高級スーパーの店長に聞くとパッケージを良くしないと売れない
      3. 3)食べ方提案の表記