• 2016年6月の研究懇話会

  • 【開 催 日】
    2016年6月22日(水 ) 15:00~17:00
  • 【開催場所】
    東工大蔵前会館
  • 【講  師】
    土屋 博隆(当会会員)
  • 【題  目】
    「透明蒸着フィルムについて」
  • [概要]
  • 1980年代後半から本格的に登場した透明蒸着フィルムは、脱塩素の波に乗り、急激に使用量が増加した。その後、バリア性能も向上した透明蒸着フィルムは、耐熱性などの高い性能を要求されるレトルト包材にも使用されている。

    それは国内ばかりでなく、海外の透明蒸着フィルムに比べ、格段に性能が優れていることから、輸出も盛んに行われており、海外での生産も開始されようとしている。

    本講では透明蒸着フィルムについて以下の内容を説明する。

  • 「内容」
    • 透明蒸着フィルムの構成と各層について
      1. • 一般タイプは、オーバーコート/蒸着層(SiOX、AlOX)/基材(PET,ON)の三層
    • 透明蒸着フィルムの効果と弱点
      1. • 効果は、高バリア、,内容物視認性、電子レンジ加熱可能、環境負荷低減など
      2. • 弱点は、高価格、バリアゼロは不能、光の透過、伸び
    • 透明蒸着フィルムの歴史
    • 透明蒸着フィルムの出荷量、メーカーんどの現状
      1. • 国内出荷量は、2014年の生産で8.5億m2、うち輸出が40%。
      2. • 国内メーカーは、凸版印刷、大日本印刷、三菱樹脂、東洋紡、三井東セロなど
      3. • 海外メーカーは、amcor,Ultimet Films,Flex Film,JBF RAK,camvacなど
    • 透明蒸着の方法
      1. • 真空蒸着/物理蒸着/蒸発系/抵抗加熱、高周波誘導加熱、電子線加熱が多い。
    • 透明蒸着装置
    • 透明蒸着フィルムの用途
      1. • 非乾燥食品(30%)、レトルト食品(28%)、乾燥食品(26%)、非食品用途(10%)、メディカル用途(6%)、


    以上