• 2019年10月の研究懇話会

  • 【開 催 日】
    2019年10月10日(木 ) 15:00~17:00
  • 【開催場所】
    かながわ県民センター  306会議室
  • 【講  師】
    石原 健 (当会会員)
  • 【題  目】
    ≪界面温度制御;ITC の適用で現行のヒートシール技法の欠陥が明確になる」
  • 「概要」
    • はじめに

      永く、ヒートシール技法の[温度]、「時間」、「圧着圧」が個別のパラメータとして扱うことが信奉されている。「圧着圧」は独立のパラメータで扱うことができるが、熱伝導現象では「温度」「時間」分離することはできない。熱接着(ヒートシール)の加熱温度は溶着面(接着面)温度が的確な定義である。

      ラボでは溶着面温度測定法:“MTMS”よって各種条件下の溶着面温度応答の精密な計測は可能であるが、製造工程では、微細センサを製品毎に挿入できないので、On-Lineの全数計測はできない。現状は「温度応答」と「到達時間」の標準化データを参照して、無理やりに、圧着時間の≪限時制御≫で操作して来た。多くの“識者”は(対応技術の不備があるので)接合面の到達温度の定義を避けている。筆者は、2006年に妥協的対応策として、材料が接触する加熱体表面温度の≪検知/調節≫と加熱の平衡温度領域の加熱条件;CUT(95%)の≪時間制御方式≫を提案している。

      しかし、平衡温度加熱では、加熱時間が≪0.7s以上≫と長いので、現場要求の≪0.3~0.5s≫の要求に応えられず全面的な普及に至っていない。

      この度、加熱体の表面に微細センサを常設して、ヒートシール材の表面側の温度応答を直接検知して、(溶着面への熱流計測による)溶着面温度応答を直接的に制御する≪界面温度制御;ITCの開発に成功した。この革新技術を展開して、加熱温度を指標にした短時間加熱の製造現場の課題改革と真のヒートシール技法の高度化を図る。併せて従来技術の今後の適用の「取捨選択」の仕方を提示して、各位のコンサルティングの一助を試みたい。

    • 主な講演内容
      1. ⑴【De Facto Standard ;DFS】を主体に従来技術の適正性の是非の解析/評価
      2. ⑵どうして、従来技術は凝集接着(モールド接着)に偏重したかの≪DL;Deep Learning≫(QAMM解析)の解析結果 → “一条シール”の開発背景を紹介
      3. ⑶溶着面温度応答制御ができなかったために設定されてきた対処策(姑息策)の一覧
      4. ≪界面温度制御≫の詳細:*開発背景、*論理設定と理論開発、*実機の試作、*試作機の性能、*何が改革されたか
      5. ≪界面温度制御≫の協業展開;“一条シール”特許と合わせた特許ライセンスの協働拡販


    以上

    【開催場所】

    かながわ県民センター 1502会議室(15階)
    http://www.pref.kanagawa.jp/docs/u3x/cnt/f5681/access.html

    〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-24-2
    電話:045-312-1121(代表)

    アクセス

    1. • JR・私鉄「横浜駅」西口・きた西口を出て徒歩5分
    2. • 横浜市営地下鉄「横浜駅地下鉄出口8番から、地下街を通り、「中央モール」を左折し「北6」出口を出て徒歩2分