• 2020年12月の研究懇話会

  • 【開 催 日】
    2020年12月10日(木 ) 15:00~16:30
  • 【開催場所】
    ZOOM会議
  • 【講  師】
    小山 武夫 (当会会員)
  • 【題  目】
    「製本業の動向と今後の課題」
  • 「概要」
  • 印刷業・製本業は、デジタル化の進展で紙離れが進み、紙の印刷物の減少が止まるところを知りません。特に出版印刷は、電子書籍の普及などで紙の出版物が減少し、印刷業・製本業も大きな影響を受けています。この10年で印刷業の企業数は30%減少し、製本業は同40%も減少しています。

    2018年10月、全日本製本組合工業会は“このままでは製本会社がなくなる”の異常事態を宣言しました。取引顧客に対し、契約書や発注書の明確化、支払い期日の厳守、過大な品質要求の排除、急な仕様変更の廃止などを要望しました。これらの改善は、メーカーと顧客が一体となって取組まなければ効果が上がってきません。多様化する通信メディアを活用し、顧客との情報の共有化を図っていかねばなりません。

    今までの成功経験を捨て、顧客と一体になって、「何でもできる」から「何ができるか」へサービスの内容を変化させていくことが必要になります。経営努力により、利益を確保している企業も多くあります。

    これらの企業は独自の経営改善努力を継続して行っています。各企業は「ニッチ+ワンストップで突きぬける」とともに“顧客満足のサービス・ソリューション”を効果的に提供していくことがますます重要になってきています。


    以上